南アルプス林道バス 利用者150万人

白鳥孝市長と一緒に150万人達成記念のくす玉を割る中屋さん一家
伊那市長谷と南アルプス北沢峠方面を結ぶ市営南ア林道バスの累計利用者が24日、開業から39年目で150万人を突破した。仙流荘横のバス営業所前で記念セレモニーがあり、白鳥孝市長が150万人目の利用者となった佐久市岩村田の中屋智美さん(39)に仙流荘宿泊券や林道バス乗車券を贈呈。以降の利用者150人にも記念品を贈った。
中屋さんはこの日、夫の征奎さん(47)、長男で中学1年の大晟さん(12)、次男で小学4年の寛大君(10)と訪れた。家族4人で市長と一緒にくす玉を割ると、林道バス関係者や登山客から大きな拍手を受けた。
仙丈小屋に宿泊して仙丈ケ岳を目指すという一家は「一つ前の便に乗る計画でいましたが、寝坊をしてこの便になりました。幸運ですね」とにっこり。「宿泊券をいただいたので、また来て、次は南ア駒ケ岳(東駒ケ岳)に登りたい」と話していた。
1980年9月、長谷村営バスとして運行を開始。市町村合併後も市営で運行し、累計利用者は2008年8月に100万人を突破した。運行期間は4月25日から11月15日までで、昨季は合併以降では2番目に多い5万1377人が利用。今季は林道崩落の影響で運行開始が6月12日となった。
開業以来の無事故記録はいまなお続いている。記念セレモニーで、白鳥市長は「安全第一で運行し、150万人という大変な数字に乗せることができた。仙丈ケ岳や東駒ケ岳などへ、登山客の皆さんも安全に楽しく登ってください」と呼び掛けていた。
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