
牛乳パンをつくる駒ケ根市の田中製パン所
「牛乳パン生みのまち」を宣言した駒ケ根市は、県内各地の牛乳パンを集めたイベント「秋の牛乳パンまつり」を、10月7日に同市上穂栄町の駒ケ根商工会館などで開く第62回駒ケ根商工まつりで開催する。6月に「生みのまち」を宣言してから初のイベント。宣言の経緯を広く伝え、県内各地の牛乳パンに親しんでもらう狙いだ。
牛乳パンは長野県のご当地パンとして人気が集まっている。発祥に関しては諸説あるものの、牛乳パンを開発した”生みの親”が市内に住んでいることを根拠に、市議会6月定例会の一般質問で杉本幸治市長が宣言した。
市は「駒ケ根ソースかつ丼」とともに、駒ケ根の味として発信してまちづくりに生かしたい考え。商工まつりでは県内各地の牛乳パンを集めて販売するほか、食べ比べによる「ファン投票」も計画。発祥について説明するパネルも展示して「生みのまち」をアピールする。
牛乳パンは分厚く柔らかなパンにクリームを挟み、少年のイラストが描かれた包装袋で販売している店が多い。市などによると、伊那給食の中坪兼吉会長(83)=同市町三区=が伊那市内のパン製造店に勤めていた約60年前に開発して販売。その後、県パン商工組合(2016年に解散)の研修で紹介したことをきっかけに広まったという。
駒ケ根商工まつりは午前9時30分~午後3時。市商工振興課は「県内各地から集まる個性豊かな牛乳パンを楽しんでほしい。発祥の経緯を多くの人に知ってもらい、県全体の盛り上げにも貢献する機会にしたい」としている。
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