
市内で盛んなサーフィンを活用した地域活性化策、サーフタウン構想を打ち出している田原市は、太平洋に面した赤羽根町のロングビーチ一帯の将来イメージをまとめた。ビーチ東端にあたる高松町弥八島を重点整備地区とし、サーファーらの移住の受け皿となる宅地開発などを検討する。 サーフタウン構想は市の総合戦略に位置付け。サーファーや若者、子育て世代の移住数を増加させる施策を進めることにより、市は赤羽根地域の活力を維持、拡大させ、市内全域にも波及させたい考えだ。 ロングビーチは国内有数のサーフスポット。22日まで“サーフィンの五輪”と称される国際大会「アーバンリサーチISAワールドサーフィンゲームス」(WG)の会場となり、国内外のトップ選手が波を評価、改めて波の良さが再確認された。 山下政良市長は「ロングビーチを含む赤羽根地区は年間10万人のサーファーが訪れる。構想の段階だが、まずはロングビーチで進め、サーフィンをする人たが住むサーフタウンをつくる」と意欲を見せる。 構想は、地域資源のサーフィンを活用し、交流人口を拡大、定住や移住につなげていく。 重点整備地区としたのは、ロングビーチの東側入口にあたる弥八島周辺。宅地開発は2カ所で構想し、第1期としてビーチに向かう西側で開発を検討する。サーファーが好む造り、外観などの「サーファーズハウス」を計画する。 また、その南側、ロングビーチを一望できる展望デッキのある弥八島海浜公園(仮称)の活用について、公募の方向で検討を進めていく。 市によると、構想で描いているこの宅地開発と、国道42号北側で計画を進める土地区画整理事業で240人の人口増加を想定している。 市は、同海浜公園出入口に、弥八島周辺で計画する宅地や公園などの将来イメージを描いた看板を設置、PRしている。同公園は、WGで観客らをもてなす「おもてなしエリア」として使われ、訪れた大勢の来場者が目にした。
関連記事
好天に漂う梅の香り 南部梅林
天候に恵まれた3連休中日の10日、和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林は多くの家族連れらでにぎわった。花は五分咲きで、ばらつきがあるが、満開に近い木もある。次の週末に見頃を迎えそうだ。 世界農業遺...
奄美の黒糖焼酎も好評 東京で「かごしま食の大交流会」
鹿児島県の特産品と観光の魅力をアピールする「かごしま食の大交流会inTOKYО」が1月31日、東京都内のホテルであった。日本一の評価を受けた鹿児島黒牛とともに、2020年の世界自然遺産登録を目指...
突き出すキノコ氷 上士幌の糠平湖
氷を載せた切り株が並ぶ、上士幌町糠平湖の冬の風物詩「キノコ氷」が今年もお目見えした。厳しい自然環境が生み出す氷の造形が、釣り人や観光客らの目を楽しませている。 糠平湖は1955年、原生林を...
今季出現「厳しそう」 諏訪湖の御神渡り
諏訪湖を覆った氷がせり上がる「御神渡り」の判定と神事を担う八剱神社(諏訪市小和田)の関係者は30日朝、氷の状況を確認した。宮坂清宮司(68)は「今の状況だと(今季の)全面結氷は厳しい」と語り、2...