釧路市動物園（古賀公也園長）は１８日、飼育中のアミメキリンの「コハネ」が妊娠したと発表した。２０１３年に来園した「スカイ」との第１子で、来年の夏ごろ出産予定。生まれた子供の釧路での一般公開はせず、羽村市動物公園（東京都）に寄贈する。

　同園では０９年以降、財政難のためキリンの不在が続いていたが、釧路にキリンを迎えようと地元の主婦らが市民団体「チャイルズエンジェル」を設立。寄付を募り、帯広市のおびひろ動物園で生まれた「スカイ」（雄、６歳）の来園が実現した。翌年、羽村市動物公園から、つがいとなる「コハネ」（雌、６歳）が来園した。

　２頭は繁殖のため、昨年に引き続き今年も３月２９日から同居を開始。３１日の交尾以降妊娠の予兆がみられ、検査の結果妊娠を確認した。来年の夏ごろ出産予定で、現在、コハネに体重や見た目の変化はなく安定しているという。同園では「無事に出産することを期待している」と話している。

　解散したチャイルズエンジェル会長の坂本陽子さん（８４）は「待ちに待ったうれしいニュース。元気よく生まれることを願っている」と声を弾ませていた。