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紀伊民報社

「南高」の梅干し 塩にこだわり商品化へ

こだわり梅干しの商品化に向け、試作する和歌山ノーキョー食品工業の従業員(白浜町庄川で)

 県農の子会社である和歌山ノーキョー食品工業(本社・海南市)は、紀南地方で栽培が盛んな梅の主力品種「南高」の梅干しを、基本的な原料である塩にこだわって商品化に乗り出した。全国の約50種の塩で試作しており、付加価値の高い「白干し梅」として、来年に売り出したいという。

 同社は、県内産のミカンを使ったジュースや梅を使った梅干しなどの加工をしている。今回、新しい取り組みとして塩にこだわり、白干し梅を作ることにした。白干し梅は1次加工の梅干しで、これまではシソや蜂蜜などを加えた調味漬けが主だったが、近年、白干し梅の人気が高まっていることに着目した。白浜町庄川にある紀南工場で取り組んでいる。  塩は全国から取り寄せた。「石垣の塩」など沖縄県産が多く、「熊野黒潮本舗の黒塩」「手作り稲むらの塩」の和歌山県産、ボリビアの「ローズソルト(岩塩)」など外国産もある。  南高は、最高品質のA級3Lサイズを使い、6月中旬に5キロ入りたるに塩を入れて漬け込んだ。塩の全種類を1たるずつ漬けており、今月10日にたるから出して、ビニールハウス内で干し始めた。1週間ほどで白干し梅が出来上がる。  塩はナトリウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルを含んでいることから、全種の成分を分析。11月ごろには農家や塩の業者らにも加わってもらって試食会を開き、味や食感の良さなどで判断し、どの塩を使うか絞り込みたいという。  商品化する分は来年産の梅を使う。塩だけでなく梅にもこだわって仕入れる方針。  紀南工場の西坂博満工場長(49)は「こだわった梅と塩を使って、付加価値の高い商品に仕上げたい。地元の農業振興はもちろん、世界農業遺産の産地を盛り上げる一助になればと思う」と話している。

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