熱中症対策で室内練習 小中学校が運動会シーズン

エアコンの効いたひがし公民館の大集会室で組み体操の練習をする児童(田辺市南新万で)
田辺・西牟婁の小中学校が運動会シーズンを迎えた。今年は特に暑い日が続いたことから、運動会の種目を減らしたりエアコンの設置された室内で練習に取り組んだりして、各学校で熱中症対策に力を入れている。
和歌山県上富田町の岡小学校(前山賢一校長、101人)は体力のない低学年を配慮し、長時間の練習が必要な1~3年生の全員リレーを取りやめた。同校は地域と合同で運動会を開いており、一般の種目も一つ減らした。 前山校長は「子どもたちの負担が大きいので、来年からは運動会の開催時期を見直すことも考えないといけない」と話している。 田辺市南新万の田辺東部小学校(林義久校長、353人)は運動場や体育館以外に、隣接するひがし公民館の大集会室で運動会の練習に取り組んでいる。部屋にはエアコンが設置されており、快適に練習できている。 公民館と調整し、他の団体が使わないときに1学年ずつ使っている。少なくとも5年前から大集会室を活用しているという。 組み体操の練習をした6年生の尾原心君(11)は「エアコンの効いた部屋での練習は体力の消耗を少なくできるし、集中できるのでうれしい」と話した。 他の学校でも暑い時間帯を避けて練習したり、児童にこまめに水分補給を呼び掛けたりして対策を取っている。 一方で夏の暑さが残る9月の運動会開催をやめ、1学期に移す学校もある。白浜町では白浜第一小、白浜第二小、日置小が6月に運動会を開いた。 白浜第一小は2016年、耐震工事のため運動会の練習で体育館を使用できなくなり、日程を変更。練習の時期や当日が以前よりも暑くなく、保護者からも好評だったことから続けているという。
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