頑張れ氷都苫小牧/アイホ関係者ら横断幕【釧路】

6日未明の胆振東部地震の発生に伴う長時間の停電で、白鳥王子アイスアリーナなどが使えなくなっている苫小牧を応援しようと、釧路のアイスホッケー関係者らが、立ち上がった。日本製紙アイスアリーナにエールを送る横断幕を掲示。今後、寄せ書きや募金活動なども検討している。
北海道アイスホッケー連盟などによると、道内の主要リンクのうち、地震による停電で11日現在、苫小牧の白鳥王子アイスアリーナとダイナックス沼ノ端アイスアリーナ、札幌の月寒体育館は、氷を作り直さなければならず、いずれも、再開時期は未定という。このほか、スピードスケートについても、帯広の十勝オーバルが被害を受けて製氷やり直しとなり、完成まで1カ月半を要するという。
震源地に近い苫小牧は、アイスホッケーが盛んで、釧路と「氷都」の名を争うとともに、国内の氷上競技をけん引してきた仲間だが、シーズン本番を前に甚大な影響が出ている。特に、アジアリーグに参戦している王子イーグルスは8日から6試合が組まれていた韓国遠征、さらに、22、23の両日に予定していた本拠地・白鳥王子アイスアリーナでの日本製紙クレインズ戦も延期した。小中学校、高校、社会人、女子の各チームについても、満足な氷上練習ができない状況に陥っている。
釧路市内では、春採アイスアリーナが8日、大進スケートセンターは9日、日本製紙アイスアリーナと柳町アイスホッケー場は10日に営業を再開した。道内のアイスホッケー界で、いち早く復旧した釧路では、選手と指導者、ファンが、好敵手・苫小牧を激励しようと、長さ約10㍍、幅約1㍍の横断幕を製作。営業再開した10日、日本製紙アイスアリーナに掲げた。文面は「俺たちは待っている!再び苫小牧の地で熱い戦いを!LOVE HOCKEY 頑張れ氷都苫小牧!」。
横断幕作りに携わった、クレインズの私設サポーターつるっ子マニアの寺山博道代表は「スピード感を持って、自分たちにできることは、まず、励ますことだと思って動いた。日本製紙アイスアリーナで練習した選手たちが撮影して、どんどんシェアしてほしい」と話している。今後、クレインズや地元関係団体と協力して、苫小牧の復興支援に取り組む方針。
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