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長野日報社

2年ぶり伝統漁法「やな漁」 中川村

中川村の天竜川左岸で始まった伝統漁法の「やな漁」

 中川村の天竜川の天の中川橋上流左岸で10日夜、産卵のために川を下る落ちアユを狙った伝統漁法「やな漁」が始まった。伊那谷唯一のやな場で、村では約30年前から続く秋の風物詩。2年ぶりの再開となる今季は、地元の有志グループが新たなやな場を設けて10月下旬まで漁を楽しむ。

 やな場は地元グループが補修しながら使ってきたが、昨秋の大水でほぼ壊滅してしまった。今年6月に漁の再開を目指す元メンバーで「天竜川の美しいヤナ風景を守る会」を結成。県の地域発元気づくり支援金(約270万円)の採択を受けて、長さ8メートル、幅6メートルのやな場を完成させた。

 やな漁はメンバーが毎晩交代番をしながら落ちアユなどを回収しており、初日は漁の開始直後から体長23センチのオスのアユをゲット。メンバーらは2年ぶりの漁再開に笑顔を見せていた。会によると、近年はアユの数が減る一方、外来魚のブルーギルやコクチバスなどが増えているという。

 会では10月7日に子どもらが漁を体験する恒例の「やな祭り」を開催する予定。米山正克会長(60)=同村大草=は「子どもたちの思い出づくりとして、天竜川に親しむ機会になれば」と話している。

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