地震 十勝全域停電 交通、生活混乱
信号機の停電で、主要道路の交差点で、交通整理にあたる警察官(6日午前7時15分ごろ、市内西12条の国道38号線の交差点で)
6日午前3時8分ごろ、胆振地方中東部を震源とする地震があり、胆振管内安平町で震度6強を観測した。十勝では、帯広や音更などで震度4を観測。地震の影響で、十勝を含む道内のほぼ全世帯で停電している。帯広市内中心部の信号が消え、一部商業施設は休業、スーパーは店舗前での生活用品販売のみに切り替えるなど、市民生活に大きな影響が出ている。
北電によると、道内全ての火力発電所が停止し、全道約295万戸で停電した。このうち十勝管内は約16万6000戸。
停電の理由について北電は「地震に伴い道内の火力発電所が緊急停止し、電気の使用量と発電量のバランスが崩れたことで、周波数が乱れたため」と説明している。 地震や停電の影響で、交通機関も混乱している。JRは6日午前の道内全ての列車を運休した。都市間バスと路線バスは、ほとんどの路線が運休。道東道は、十勝清水-千歳恵庭間が一時通行止めとなった。
帯広市内の全校を含め、大半の小・中・高校が臨時休校した。帯広や池田などでは一部地域で断水が発生した。総合病院の多くは、外来診療と予約検査を休止した。また、市内80代女性が右肩脱臼のけがを負った。
気象庁によると、震源の深さは約40キロで、地震の規模(マグニチュード)は6.7と推定される。
十勝管内の震度は次の通り。
▽震度4=帯広、音更、鹿追、新得、清水、芽室、大樹、幕別町忠類、幕別、池田、浦幌
▽震度3=士幌、上士幌、中札内、更別、広尾、豊頃、本別、足寄
▽震度2=陸別
関連記事
能代市子ども館に「SORA─Q」の実寸大玩具届く 操作体験会も予定
能代市子ども館で、世界で初めて月面へのピンポイント着陸に成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」に搭載された小型月面探査ロボット「LEV(レブ)─2(ツ...
SKY搭乗者100万人達成 下地島空港の発着路線 セレモニーで一層の飛躍誓う
下地島空港発着路線の累計搭乗者が100万人を達成したことを記念して、スカイマーク(SKY、本橋学社長)は12日、同空港で記念セレモニーを開催した。2020年10月に那覇、羽田、神戸の3路線を開設し、...
茅野市宮川、金沢で猿被害増加 効果的「追い払い」へ市が調査開始 長野県
長野県の茅野市宮川、金沢でニホンザルによる農業や農産物への被害、目撃情報が再び増え始めており、市農林課が調査を始めた。今月上旬、同市宮川地区内の山林の入り口付近におりのわなと監視カメラを設置した。...