ワカサギの投網漁解禁 諏訪湖
夜が明けきらない早朝から漁に出て網を打つ漁師
諏訪湖のワカサギの投網漁が3日、解禁された。初日は13人が夜明け前から漁に出て網を打った。諏訪湖漁業協同組合によると、初日は約80キロを水揚げ。大きさのばらつきも少なく、資源量は2016年7月の大量死以前の例年並みに戻ったという。
出漁日は毎週月、木、土曜の週3回。時間は魚の鮮度を保つため当面は午前4~6時の2時間としている。3日午前5時すぎの湖上では、漁師たちがワカサギにめがけて勢いよく網を打った。放たれた網は空中で大きく開き、「ザブッ」という音と共に水面に落ちた。漁師たちは手際よく網をまとめて引き揚げ、船上のかごにワカサギを入れていた。
午前7時すぎにはワカサギが次々と諏訪市の同漁協に持ち込まれた。当歳魚と1年を超えて生き残った大公を別々の箱にまとめた。今春の卵の放流量は約9億粒。順調に育った当歳魚は体長約5~6センチだった。武居薫組合長(67)は「初日としてはまずまず。今年は尾数も十分だし、生育状態もいい。脂ものっているようだ。夏の猛暑による湖の貧酸素状態が心配されたが、乗り切れた」と安堵の表情を浮かべた。漁を終えた藤森重利専務(61)は「わくわくした気持ちで解禁日を迎えた。網からもれる小さなサイズも割といた。今年は期待できる年になりそうだ」と喜んでいた。5キロごとに分け、川魚店に販売した。
武居組合長によると、大量死前の水揚げ量は約10トンといい、「大量死以前に戻った。このままなら(来春の)採卵事業も順調に行えるだろう」と見通した。受け取りに来た大手川魚店(茅野市塚原)の山崎武英さん(77)は「ワカサギの量は少ないが、大きさを見れば湖に数はいそうだ。甘露煮にして販売する。今後、水揚げ量が増えてほしい」と期待した。
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