独創的な花火が諏訪湖上を彩った第36回全国新作花火競技大会。湖上に柿の木を表現して最高賞の経済産業大臣賞を受賞した「里山の忘れ柿」
第36回全国新作花火競技大会(諏訪観光協会や諏訪市などでつくる実行委員会主催)は1日夜、諏訪市の諏訪湖で開き、県内外の花火師25人がアイデアあふれる花火を打ち上げた。競技以外のスターマインを含め計32セット、約1万8000発が湖上に輝き、平成最後の諏訪湖の夏の花火を締めくくった。
10号玉2発、3号玉10発をイメージ曲に乗せて打ち上げた。カラフルな花束やカボチャ、流れ星などを表現。時間差で光を点滅させるなど工夫を凝らし、観客から拍手と歓声が起きた。
競技以外にも100連発の打ち上げ花火、音楽のテンポに同調して開くミュージックスターマイン、半円状に広がる水上スターマインが湖上を染めた。
審査の結果、最高賞の経済産業大臣賞は、小幡知明さん(菊屋小幡花火店、群馬県)の「里山の忘れ柿」が受賞した。
この日は風があまりなくて煙が滞留し、花火が隠れる場面が見られた。大会直前まで降り続いた雨は開始後にやんだ。
実行委によると、約25万人が見物した。横浜市から訪れた難波正次郎さん(61)は「前半は煙が多かったが、全体に楽しめた。テーマのイメージを表現していてよかった」と話した。
準優勝以下の結果は次の通り。
▽準優勝=「流れ星・諏訪湖に流星群~星に願いを~」村上淳(伊那火工堀内煙火店、飯島町) ▽奨励賞=「彩虹輝~グラデーションによる虹色の幻想~」飯田茂雄(齊木煙火本店、山梨県) ▽殊勲賞=「瞬き」松下秀雄(アルプス煙火工業、飯田市) ▽技能賞=「光の波動」新堀雄一(野村花火工業、茨城県) ▽敢闘賞=「ダンシング・スター」宮島秀一(華松煙火、松本市)
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