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絵本「ひとりじゃないよ」完成

蒲郡の小田さん亡き息子の遺志を継ぐ

 今年2月に末期がんで亡くなった小学校教諭の小田太郎さん=蒲郡市、享年29=が、東日本大震災(2011年3月11日)で宮城県石巻市であった津波被害の状況を伝えようと描いた絵本「ひとりじゃないよ」が完成した。父の孝さん(63)は「まもなく防災の日。南海トラフ地震の発生への備えとして考えてもらえれば」と話している。  小田さんは今年2月3日に末期がんのために亡くなった。がんと分かったのは昨年3月で進行性だった。小学校教諭をしていたが休職し、終末期ケアのホスピスを受けたが、蒲郡市内でアパート部屋を借りて1人暮らしをしていた。

 大学卒業時には被災地ボランティアとして石巻市で11年4月から2カ月間活動したり、その後もできる限り現地を訪れて活動を続けた。  絵本は余命宣告を受けた昨年に描いた。津波により、夫と2人の子どもを亡くした女性の経験談をストーリーに、女性が前を向いて生きていくことを伝える。  また、女性からの“お願い”として地震が起きた場合を家族で考えて避難場所やいち早く逃げること、水・食糧・ラジオなどリュックに入れて備えることを載せている。  あとがきで小田さんは「教員になり、自分が伝える側になって6年目になった。余命宣告を受けて何か残さなきゃと絵本を書くことにしました」と経緯を説明している。  孝さんは「南海トラフ地震発生に備えて子どもたちに伝えたいという意志があった。息子が生前に抱いていたことを受け継いでいきたい」とし、200冊を実費頒布(1600円)していくという。  問い合わせは小田孝さん(080・3649・2439)へ。

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