いのだ幼が公開保育 ソニー教育特別賞研究会 大豆生田氏、探究心評価

ソニー幼児教育支援プログラム審査委員特別賞実践提案研究会で記念講演が行われた=29日午後、伊野田小学校
2017年度ソニー幼児教育支援プログラム(公益財団法人ソニー教育財団主催)で優秀園審査委員特別賞に輝いた「いのだ幼稚園」(我那覇隆園長、園児3人)は29日、同賞の実践提案研究会を実施。島内外から保育士など約80人が参加。玉川大学教授の大豆生田(おおまめうだ)啓友氏が「好奇心・探求心を育む保育」の演題で記念講演した。講演前に、同園の公開保育や伊良皆恵理幼稚園教諭が受賞した論文を発表した。
同園はことし1月に「科学する心(学びの芽)を育てる~身近な自然との関わりを通して~」で特別賞を受賞。入選論文の上位校・園は18年度に研究会を開催している。 大豆生田氏は公開保育で感じた園児の個々のこだわり、子どもたちの体験や知識からなる探求心を評価。「子どもが主体的に学ぶことが大事」と褒め、幼児教育・保育の質の重要性を説いた。
幼保連携から小学校への接続については、幼児期に自分で問題をつくり解決方法を発見させることで、進学後も学びに向う力が備わり、達成感や自己肯定感も育まれる。「遊びが学びの保障。例えばペットボトルを使った水遊びの中で、その子が何に興味や関心を持ち面白がっているのか見極め、探求心につなげてほしい」と与える環境の大切さを強調した。
また、協同的な学びの保育について▽子どもの豊かな対話や探求などを通した学びのプロセスの重視▽地域との関わりや科学、アートなどの重視▽学びの可視化を重視して写真を用いたドキュメンテーションなどの作成ーなどを紹介。「遊びっぱなしではなく、その日の出来事を子どもたちと一緒に話し合い、共有する時間も必要」と話した。
関連記事
地酒で地域の魅力発信 来月31日「初夏の呑みあるき」 長野県伊那市
長野県伊那谷の地酒を味わう第28回「信州伊那街道初夏の呑みあるき」(実行委員会主催)が5月31日午後3時30分から伊那市のセントラルパーク、いなっせ北側広場、通り町商店街で開かれる。辰野町から飯田...
日本酒飲んで復興後押し 酔仙酒造・陸前高田市を応援する会 苫小牧
東日本大震災で津波被害を受けた岩手県陸前高田市と同市の酒造会社・酔仙酒造を支援する「酔仙酒造・陸前高田市を応援する会」(岡部喜代司、加藤孝治共同代表)が21日、苫小牧市住吉町のアールベルアンジェ...
500人大合唱、団員募る 帯広三条高が秋の110周年式典向け
帯広三条高校の110周年記念協賛会(松本健春会長)は、記念式典(10月18日・帯広市民文化ホール)で同窓生ら総勢500人による大合唱を披露する音楽会を開く。7月頃まで記念合唱団員を募集している。 ...
理大生が国連シンポジウムで大役 日本の薬乱防止活動を発信【山陽小野田】
山口東京理科大薬学部6年の田苗悠華里さんと梶本莉世さんが今春、オーストリアのウィーンで開かれた第68回国連麻薬委員会(CND)のシンポジウムに参加し、日本の薬学生の立場で薬物乱用防止活動の重...