珍しいウナギの遡上 魚道の壁を進む
遡上する幼ウナギ(上)と垂直な魚道の壁に数匹がくねりながら進む
夏の盛り、紀南の河川で絶滅危惧種のニホンウナギの幼魚が遡上(そじょう)している。垂直な魚道の壁に張り付くこともある。
幼ウナギの遡上は、主に夜間に見られ、特に河川が増水した時に多く、県立自然博物館(海南市)は「なかなか遭遇できない珍しい夏の現象」と話している。 河川に造られたコンクリート製の魚道では、激しい流れを避けるため、全長15~20センチほどの幼ウナギ数十匹が垂直な壁に張り付き体をくねらせながら上流を目指している。体の引っかかりが良いのか、湿った所を選んでゆっくり進む。中には逆走したり、水中に落ちたりする幼ウナギも見られる。 ニホンウナギは、全長1メートルに達する。漁獲量は1970年代から減少を続けている。近い将来、野生での絶滅の危険性が高いとして、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧1B類に分類。環境省のレッドリストでも同様のランクに分類されている。激減の要因として過剰な漁獲や生息域の環境の変化などが挙げられる。
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