交流の拡大や物流強化など目指す 苫小牧市と八戸市、都市間連携で合意

懇談を終え、握手を交わす八戸市の小林市長(右)と岩倉市長
苫小牧市の岩倉博文市長と青森県八戸市の小林眞市長が27日、苫小牧市役所で懇談し、両市のフェリー航路のつながりを生かした都市間連携で基本合意した。両市は今後、交流人口の拡大や物流強化などを視野に具体的な取り組みについて協議していく。
都市間連携は八戸市側からの提案。小林市長ら一行は、苫小牧―八戸間で25日に就航したばかりの新造船フェリーを利用して来苫した。
懇談で岩倉、小林両市長は、共に港を抱える工業都市であり、アイスホッケーが人気という共通点の多さを踏まえ、スポーツや観光、物流面で連携していくことで合意した。
懇談後、岩倉市長は長く続いている両市の良好な関係に触れた上で「苫小牧、八戸の繁栄のため、改めて連携することで基本的に合意させてもらった」と説明。小林市長も「連携について岩倉市長から快い回答を頂けた。観光面での交流も考えられるが、内容は今後調整したい」と意欲を見せた。
また、八戸市は国際航路開設を目指す中で苫小牧港との連携も重要視しており、「(物流面でも)苫小牧市の支援をお願いし、理解を頂いた」と述べた。
両市は協定の締結も見据えて事務レベル協議を重ね、具体的な連携内容を詰めていく。
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