やるぞ!3回目の優勝 明石小自ク、全国大会へ 交通安全子供自転車
3回目の全国優勝を目指し練習に励む明石小学校自転車クラブのメンバー
左から、全国大会に出場する當山愛士君、石嶺真生君、丸山海音主将、小池凛君、控え選手の小形美楽さん=5日午前、八重山自動車学校
明石小学校自転車クラブ(丸山海音主将、部員5人)は8日、東京ビッグサイトで開かれる第53回交通安全子供自転車全国大会(全日本交通安全協会、警察庁主催)に、沖縄県代表として11年連続で出場する。創部から28年。2010年と14年に全国優勝を果たし、実績を積み重ねた同クラブは、いまや「明石といえば子ども自転車」と言われるほど、地域の伝統として確立した。ことしも地域の誇りを胸に練習を積み上げた部員らは、3度目の全国大会優勝を目指す。
■地域でノウハウ継承
大会を目前に控えた5日午前、同クラブは八重山自動車学校で実技練習を行った。「右良し!左良し!後方良し!」児童らの安全確認の声が響く。「膝が外に逃げてる」「顎が肩につくくらい、しっかり後方を見て」指導する声は田名康弘コーチだけではない。父母会や、児童ら自身が互いに指摘することもある。 長年同部をけん引してきた竹原靖雅コーチが昨年引退し、ことしは田名コーチを軸にした新体制で練習を重ねた結果、7月15日に県警運転免許センターで開かれた同県大会で見事優勝を果たした。指導ノウハウは地域全体で受け継がれている。
■ノーミス、タイム短縮目指す
試験は1チーム4人編成、4人の合計持ち点を減点方式で競う。持ち点は1人実技600点、学科600点の計1200点。実技は安全確認の精度を競う「安全走行」と、技術を競う「技能走行」がある。全国トップレベルは学科実技ともにノーミスが基本で、総合タイムの少なさで勝敗を決する世界だ。 年々難易度が上がる学科試験に備えひっかけ問題の対策も重ね、実技ではノーミス、タイム短縮を目指し、一つ一つの動作の「正確さ、機敏さ、メリハリ」を心がけ、毎日2時間の練習に励んできた。
■それぞれの決意
主将の丸山海音(かいと)君(6年)はことしで卒業。「チームで助け合い優勝したい」と表情を引き締め、同じく6年の小池凛君も「大会でいつも通りの自分で臨むためにも、練習で苦手なコースを克服したい」と目標を見据えた。 5年生の當山愛士(まなと)君と石嶺真生(まいき)君は、それぞれ父の健太さん、真実さんと親子2代の同小自転車クラブ部員だ。真生君は「お父さんは全国大会で個人7位だったので、それを超えたい」と目を光らせ、愛士君は「悔しい思いをしないよう、全力を出したい」と語った。
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