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長野日報社

県消防ヘリ墜落事故の犠牲者を追悼 慰霊登山

墜落現場近くの沢筋に花や線香を供え、ヘリが墜落した対岸の崖に向かって手を合わせる36期生ら

 昨年3月に起きた県消防防災ヘリコプター墜落事故で、亡くなった瀧澤忠宏さん=当時(47)、長野市消防局派遣、松本市=、小口浩さん=当時(42)、松本広域消防局派遣、塩尻市=と県消防学校(長野市)で同期だった36期生ら26人と小口さんの家族4人が6日、松本市入山辺の墜落現場で慰霊登山を行った。墜落現場を見届けることで2人の遺志を継ぎ、今後も安全第一で消防業務に当たることを誓い合った。

 1993年卒業の36期生は当時105人が在籍。訃報を受け、2人のために何かしたいと、今年3月5日に松本市で一周忌を開いた際、慰霊登山を決めた。

 この日は遺族を含め、多くが初めて墜落現場を訪れた。一行は鉢伏山荘から20分余りかけて墜落現場の沢筋に到着。持参した花や果物、酒などを供え、1人ひとり線香をたむけた。ヘリが墜落していた沢の対岸の急斜面にも登り、花などを供え、手を合わせた。バイオリンが得意な同期の消防士がその場で音楽を奏で、追悼した。

 消防学校時代の36期の教官だった前橋一男さん(65)=長野市=も参加し、「みんな部下を持つ幹部となった。安全管理が一番大事。2人の遺志をしっかり継ぎ、事故を二度と起こさない思いで登ろう」と呼び掛けた。

 諏訪広域消防からは2人が参加。岡谷消防署の平山哲也消防司令補(45)は「当時、雪が残る中で救出に当たった仲間の思い、救出活動の打ち切りで一晩、現場に残された犠牲者の思いが伝わってきた。(慰霊登山で同行した)ご家族の気持ちも伝わり切ない」と話した。茅野消防署の篠原真二庶務係長(50)は「36期は自分たちが現場を指揮する立場になった。安全管理、隊員の安全を一番に考えていきたい」と今後への決意を語った。

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