JR陸羽西線 再開 3年8カ月ぶり上下線18本運行 “初列車”出迎え喜ぶ
JR東日本は16日、2022年5月から全線で運転を取りやめていたJR陸羽西線の運転を再開した。再開後は運休前と同じ上下18本が運行される。JR余目駅では同日朝、関係者による新庄発余目行き下り列車の出迎えや見送りなどを行う記念イベントが行われ、約3年8カ月ぶりとなる運転再開を喜んだ。
陸羽西線は1913(大正2)年から翌14年にかけて新庄―酒田間で整備。その後、余目―酒田間を南北に延伸する形で羽越本線が整備され、陸羽西線が庄内における鉄道の先駆けだった。現在の営業区間は新庄―余目間の43・0キロ。羽越本線の余目―酒田間に接続する形で列車が往復している。愛称は「奥の細道最上川ライン」。
陸羽西線を巡っては、国土交通省が国道47号で工事を進めている「高屋トンネル(仮称)」(329メートル)が、古口―高屋駅間の「第2高屋トンネル」の直下を交差させる計画。両トンネルの交差部が約3メートルと非常に隣接しているため、工事の安全性について、学識者による議論が重ねられた結果、「工事期間中、列車運行の安全対策に技術的な課題が多く、陸羽西線の運行を止める必要性がある」との見解が示され、同社では22年5月から全線で運転を停止。25年8月に高屋トンネルの掘削工事が終了したため運転が再開された。
この日はJR酒田、余目、狩川、清川の4駅で列車利用者に向けた出迎えや見送りが行われ、関係者が運転再開を祝った。このうち、JR余目駅では、町民有志ら約105人が「祝運転再開」などの横断幕や小旗を手にホームで2両編成の列車をお出迎え。午前7時13分ごろ、下りの「初列車」が到着すると、降りてきた乗客にイベントのチラシや煎餅などが入った記念品を手渡すなどした。
通学で陸羽西線を利用する鶴岡中央高校3年の門脇芽依さん(18)は「これまでは家の人に送迎してもらったり、バスを使っていたが、時間が合わなかったりしていた。決まった時間で動いてくれる列車が再開し、時間にも余裕ができるのでうれしい」と喜んでいた。
イベントに出席した富樫透庄内町長は「3年8カ月は本当に長く、地元からすると再開できるのか不安があったが、今日の日を迎えることができた。庄内にもっと多くの人に来ていただけるように新庄、最上の人たちと連携しながら利用促進につなげていきたい」、運転再開を受け、矢口明子酒田市長は「沿線地域にとってまさに心から待ち望んでいたもの。今回の運転再開を大きな足掛かりとして、将来的な『山形新幹線庄内延伸』という悲願の実現に向け、さらなる利便性の向上と高速化への機運が高まっていくことを期待している」とコメントした。

陸羽西線の運転が再開され、下りの「初列車」がJR余目駅に。ホームで出迎えた=16日午前7時13分ごろ
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