御神渡り 8季ぶり出現に期待 ”勝負の30日間”観察始まる 長野県

今季の御神渡り出現に期待を込め、諏訪湖の水温を測る宮坂清宮司
「小寒」の5日朝、長野県諏訪市小和田の八剱神社は今季の御神渡り(御渡り)の観察を開始した。宮坂清宮司(75)と氏子総代ら20人余が同市豊田の舟渡川河口付近に集まり、気温や水温を計測。実現すれば8季ぶりとなる氷上での拝観式に向けて”勝負の30日間”が始まった。
御神渡りは、全面結氷した諏訪湖の湖面が夜と昼の寒暖差によってひび割れ、その跡が高くせり上がる現象。2018年を最後に氷の隆起がない「明けの海」が続いている。諏訪湖の結氷には氷点下10度以下の日が3日ほど続く必要があるとされる。
観察初日の諏訪の空は晴天に恵まれ、八ケ岳方面には朝焼けの幻想的な光が広がっていた。一方で「寒の入り」らしい冷え込みとはならず、神社の測定では気温は氷点下1.0度、水温は2.6度。波打つ湖面を前に氏子総代らは「氷の『こ』の字もないね」と嘆きつつ、翌日以降の結氷に期待をかけた。
「やはり、自然は人間の思う通りにはいかない」と宮坂宮司。湖の波しぶきを受けて小さな氷を付けた低木の枝を見つめ、「この氷がどんどん大きくなって湖に広がってくれれば」と願った。岡崎広幸大総代(64)は「諏訪湖と対話するような気持ちで観察を続け、先人たちが続けてきたように粛々と記録を残していきたい」と力を込めた。
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