天空の不夜城 色鮮やかに
高さ日本一の城郭灯籠が多くの住民や観光客を楽しませた「天空の不夜城」
高さ日本一の城郭灯籠が夏の夜空を彩る能代七夕「天空の不夜城」は3日、能代市中心部の国道101号で開幕した。高さ24・1㍍の「愛季(ちかすえ)」と、5丈8尺(約17・6㍍)の「嘉六(かろく)」が色鮮やかな歴史絵巻を浮かび上がらせた。運行にはスタッフとボランティア合わせて700人余りが参加。七夕ばやしが響く街は熱気に包まれ、沿道の観覧客を楽しませた。
商工、観光、行政など官民一体で組織する能代七夕「天空の不夜城」協議会(会長・広幡信悦能代商工会議所会頭)の主催。伝統の七夕行事を地域活性化に生かそうと25年に始まり、6年目を迎えた。
コースは、昨年と同じ市役所第4庁舎跡地からいとく通町店前交差点までの約650㍍。午後6時20分に始まった開会行事で広幡会長は 「天空の不夜城の歴史はまだ浅いが、観光の目玉として育てていきたい。1年で最も熱い能代の七夕行事を心行くまで楽しんでもらいたい」とあいさつ。その後、市役所側から嘉六が出発し、2基の能代若、小若灯籠3基、愛季の順に繰り出した。
2基の大型灯籠は日が暮れるにつれ、きらびやかな姿を夜の街に浮かび上がらせた。明治期に運行された大型灯籠を復元した嘉六と、高さが8階建てビルに相当する愛季は、沿道の家々や街路樹を見下ろすように進み、観覧客から歓声が上がった。
運行には、能代青年会議所や能代商議所青年部のメンバーと商議所職員ら約70人、幅広い年代のボランティア約660人が参加。灯籠の引き手や田楽、笛と太鼓、鉦(かね)の奏者など多岐にわたる役割を担った。
イオン能代店前には180の観覧席が設けられ、県外からのツアー客も目立った。運行終盤の午後8時ごろ、2基の大型灯籠と能代若が停止して「ふれあいタイム」。観覧客もコースに繰り出して引き手と交流したり、灯籠と記念撮影したりし、会場の熱気は最高潮に達した。
最終日の4日も午後6時20分にイオン能代店前で開会行事を行い、午後9時ごろまで運行する。小若灯籠が3日より1基増え、計8基が繰り出す。プロバスケットボールBリーグの秋田ノーザンハピネッツの選手も愛季の引き手として参加を予定している。
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