高校生が子どものためのリスクマップ作り
山口県宇部市の宇部高(古谷修一校長)の探究科2年生の3人は1日、ハザードマップよりも情報が地元住民に身近で使いやすいリスクマップを作成するため、二俣瀬校区で小学生を集めて聞き取り調査をした。通学路で高い塀や用水路がある所、イノシシが出た箇所などを聞き出し、子どもの命を守れるマップにすることを目指した。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の課題研究として取り組んだ。グループの3人は山口大工学部大学院創成科学研究科の長井正彦准教授の指導の下、マップ作りを進めている。
聞き取り調査は二俣瀬ふれあいセンターで行われ、放課後子ども教室の18人が協力。今年6月の大阪北部地震で女子児童が犠牲になったような高いブロック塀がある場所は通学路にないか、大雨が降ると増水して危険な側溝はないか、イノシシを見たことがある場所はどの辺りかなどを、地図を見せながら聞いていった。また、避難箇所が分かっているか、先月の豪雨による身近な場所の被害の有無も確認した。生徒は「ハザードマップより子どもに親切で、気を付けようと思ったり、行動したりしてもらえるものにしたい」「大人には大丈夫でも、子どもにとっては危険な箇所もあるので、それを盛り込んだマップにしたい」と話した。マップは、来月のSSH中間発表会までに形にする。
小学生に地図を見せながら、聞き取りを行う生徒(二俣瀬ふれあいセンターで)
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