来年2月25日打ち上げへ 串本の民間ロケット「カイロス」

カイロス3号機を打ち上げる民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」(和歌山県串本町田原で)
宇宙事業会社スペースワン(東京都)が、自社の小型ロケット「カイロス」3号機を、来年2月25日を軸に打ち上げる方向で調整していることが10日、複数の関係者への取材で分かった。打ち上げは民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」(和歌山県串本町田原)で実施する。同社は、民間単独では国内初となる衛星の軌道投入を目指しており、3度目の挑戦となる。
■「カイロス」3度目挑戦
打ち上げの時間は午前11時~11時20分の予定。予備日は2月26日~3月25日。
スペースワンは2024年3月にカイロス初号機、同年12月に2号機を打ち上げた。しかし、いずれも飛行を中断している。
スペースワンは今年8月に会見を開き、2号機が飛行を中断した原因について説明。燃焼ガスを噴き出すノズルの角度を検知するセンサーに不具合が起きたことを明らかにした。その上で「慎重に進めたいので打ち上げ期日は確定していない。2カ月前にはお伝えする」としていた。
3号機には札幌市の宇宙ベンチャー「Space Cubics(スペースキュービックス)」や京都府の「テラスペース」など計4機の衛星を搭載する。
串本町の田嶋勝正町長は「まだ正式にスペースワンから日程を聞いているわけではない」とした上で「事実であれば喜ばしい。(専用駐車場から見学場まで送迎する)パークアンドライドの駐車場が統合小学校建設のため使えない。来町される人はJRを使ってもらいたい。駅からピストン輸送で運べるよう計画したい」と述べた。
スペースワンは、IHIエアロスペースなどの共同出資で18年に設立。衛星を低コストで高頻度に宇宙へ運ぶ事業を目指している。
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