苫高専、アイヌ民族博物館と共同研究 3Dプリンターで像や土器作成
苫小牧市美術博物館で30日まで開催されている企画展「苫小牧の文化財~ひととものがつなぐ歴史~」では、3Dプリンター製の像や土器などのレプリカ資料が、来館者の注目を集めている。同館が苫小牧工業高等専門学校や国立アイヌ民族博物館との共同研究で作ったもので、実際に触れて鑑賞できるのが特徴だ。

実際に触れられる円空作樽前権現像のレプリカ
植苗のタプコプ遺跡から出土された「クマ意匠付浅鉢形土器」と錦岡樽前山神社に奉納されている観音像「円空作樽前権現像」の実物模型、「樽前山溶岩円頂丘」と丸木舟の縮尺模型の計4点。
今年6月ごろから、同館に収蔵されていた観音像や土器のレプリカを苫小牧高専に運び出し、3Dスキャナ型三次元計測器でレプリカを360度計測。表裏の両面から読み取ったデータを加工し、3Dプリンターで作成したという。
同館の佐藤麻莉主任学芸員は「今回は複製の複製で、細かい線の読み取りがうまくいかず、苫小牧高専に改良の相談を重ねた」と語る。
1回に作成できるサイズは縦30㌢、横30㌢、高さ30㌢で、観音像は2回に分けて印刷。改良を重ねた同像のレプリカは、なたで掘った荒々しい像の線や背面に刻まれている「たろまゑ(え)乃(の)多(た)け」(樽前山)の文字がしっかりと再現されている。
白色のプラスチックによる複製のため、色や重量は実物と異なるが、佐藤主任学芸員は「形に特徴がある資料なので五感を通じた鑑賞で、文化財への関心が高まれば」と話す。
市の文化財保護条例制定70年を記念した企画展。来場者アンケートで「実際に触れられて面白かった」などの声が寄せられており、今後、出前授業に持ち出すなどさまざまな活用方法を検討するとしている。
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