パラリンピアン招き 道徳の授業 安平・追分中
安平町の追分中学校(三品秀行校長)は5日、同校体育館で「特別の教科道徳」を開いた。全校生徒50人と地域住民ら約10人が参加。パラリンピックのスキー競技で日本代表として活躍した田中哲也さん(54)=青森県今別町=と狩野亮さん(39)=安平町追分青葉=の2人が講師となり、生徒たちに挑戦や行動する大切さを伝えた。

生徒たちの前で自身の経験を話す田中さん(左)と狩野さん(右)
道教委の外部講師派遣事業(子どもの心に響く道徳教育推進事業)を活用して田中さんを招き、町内在住の狩野さんと知り合いのため、2人の講演が実現した。
田中さんは、北海道文理科短期大学(現酪農学園大学)在学中、交通事故に遭い、右足を失った。雑誌で障害者スキーを知り、トレーニングを積み重ねて1998年長野大会と2002年ソルトレイクシティー大会でパラリンピックアルペンスキー日本代表に選ばれた。当時について「パラリンピックを目指したのは、両親にどうやって恩返しができるか考え、滑っている姿を見せたかった」と振り返る。
スキーのほか、ゴルフや自転車競技にも挑戦し、自転車で世界各地を周った経験に触れ「失敗は経験になる。皆さんはいろんな失敗をして糧にしてほしい」とエールを送った。
狩野さんは、小学3年生の時、交通事故で脊髄損傷の重傷を負い、車いすが必要となった。チェアスキーと出会い、パラリンピックで06年大会に出場したが、「意識や自覚、覚悟のない選手で、恥ずかしい思いがあった」と述べる。帰国後、生活環境や練習を変えて、10年バンクーバー大会のスーパー大回転、14年ソチ大会の滑降とスーパー大回転で金メダルを獲得した。
生徒たちに向けて「成功だけを追いかけるのではなく、成長を求めて何でもいいからやってみてほしい」と語った。
生徒を代表して2年生の稲井栞さん(13)は「努力する大切さを学んだ。これからの学校生活で目標に向かって頑張ろうと思った」と話した。
関連記事
中高生ら街頭募金活動 歳末たすけあい 市内10団体参加
石垣市共同募金委員会(石垣安志会長)の2025年度歳末たすけあい運動の街頭募金が9日、サンエー石垣シティとメイクマン石垣店前で始まった。19日にかけて、平日の買い物客が増える夕方の時間帯に市内10団体...
防衛省が1億円余の補助金 市のシェルター整備 受け入れ人数500人想定
防衛省はこのほど、2025年度民生安定助成事業(一般助成)の事業計画を公表した。それによると、宮古島市で整備が進められている特定臨時避難施設(シェルター)について1億2800万円の補助金を新規に...
能代の花火 来年は7月18日に開催 三尺玉打ち上げ見送り
能代商工会議所の「港まつり能代の花火企画委員会」(委員長・佐藤肇治会頭)は9日、能代市元町の能代商工会館で開かれ、来年の第22回「能代の花火」の開催日を7月18日とすることを承認した。呼び物の一...
空き家流通促進へ新組織 茅野市の地域おこし協力隊・松尾さん 長野県
空き家の流通促進に向け、行政と民間をつなぐ新たな中間組織が誕生-長野県茅野市で活動する地域おこし協力隊の松尾妙子さんは先月、一般社団法人「住まいと居場所と交流の会」を設立した。メインとなる事...

