保護と地域振興の両立へ意見交換 白神ミーティング能代セッション始まる

白神山地に関わる自治体の関係者などが白神ミーティングを開催(能代市向能代地域センターで)
環白神エコツーリズム推進協議会(会長・佐々木藤里町長)主催の第11回白神ミーティング能代セッションは7日、能代市向能代地域センターで始まり、本県と青森県の自治体関係者やガイドなどが世界自然遺産・白神山地の価値を再確認し、保護と地域振興の両立に向け意見交換している。
同協議会は、白神山地周辺の自治体などで23年に設立し、現在は藤里町、八峰町、能代市、北秋田市、大館市、青森県の西目屋村、鯵ケ沢町、深浦町、弘前市の9市町村で組織。白神ミーティングは、人材育成などの場として年1回開催している。
今回の日程は7、8日の2日間で、『かけ合わせ、次へ「白神×米代川×●●」』。初日は30人余りが参加し、白神山地周辺の行政、民間による取り組みの現状と課題の発表や、講師による話題提供、ポスターセッションなどが行われた。
このうち、立教大スポーツウエルネス学部准教授の奇二正彦氏は「続・ネイチャーポジティブ」と題して講話した。
ネイチャーポジティブとは自然生態系の損失を阻止するだけでなく、回復させていくことを意味する言葉で、奇二氏はその実現に向けた目標の一つである「30by30目標」(2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全)について説明し、その鍵となるが法令による保護地域ではなく、人々の生業や民間の自発的な取り組みによって自然が守られている地域「OECM」だとした。
続いて、他県の実践的な取り組みを紹介。長野県生坂村では地域と参加者が一緒になって里地・里山の再生を行う「リジェネラティブ・ツーリズム」によって生態系の調査などの保全プログラムを展開しており、「地域の課題を聞き、解決することが観光コンテンツとなっている」と述べた。
自然環境などに害を与えない持続可能な観光だけでなく、これまでは受け入れる側がやっていた地域を良くする取り組みを客の力を借りて実践する「再生型」「貢献型」の観光が一つのコンテンツとして生まれているとし、「まだ始まったばかりでこれから増えていくだろう。持続可能型とセットでやることで波に乗ることができるのでは」と参加者に呼び掛けた。
8日は分科会で、同市二ツ井町の七座山や御指南町の井坂記念館に足を運ぶ予定。
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