秋田高専1年生、能代で再エネ学ぶ 風力発電所やロケット実験場訪問

風の松原自然エネルギーの蓄電池設備を見学し、技術者の説明を受ける秋田高専の学生(能代市河戸川で)
秋田高専の1年生55人が5日、能代市で稼働する風力発電所とJAXA能代ロケット実験場を訪れ、地元企業の技術者から再生可能エネルギーの仕組みや事業の現状について学んだ。地域に根差した取り組みへの理解を深め、将来のキャリア形成へ関心を高めた。
見学は、低学年のうちから専門分野への興味を育てる狙いで実施。教員5人を含む一行が参加した。
同市河戸川の「風の松原自然エネルギー」では、事業を担う大森建設の石井昭浩技術営業部長(秋田高専卒)が講師を務め、風力発電の原理や設備構造、事業採算の仕組みを分かりやすく解説した。
風が持つエネルギーは風速の3乗に比例するため、風速が2倍になると発電量は8倍に増えることを説明。羽根の大型化で発電効率が飛躍的に高まる一方、コスト増は小幅にとどまることから「大型化は経済性の面でも合理的」と話した。
東日本大震災で仙台市内で被災した経験を踏まえ、「災害時こそ安定した電力供給が重要」と指摘。風力と蓄電池を組み合わせたシステムを開発し、避難所などへの電力供給体制も整えたことを紹介した。
市民が出資できる「市民ファンド」では7億2500万円の応募が集まり、「地域の人々がエネルギー事業の一員として関われる仕組みを広げたい」と語った。風車の基礎部分の地中熱を利用したビニールハウス栽培の実証実験にも取り組んでおり、農業との連携を探っているという。
見学した秋田市出身の桜庭優介さんは「風車の仕組みを初めて詳しく知ることができた。もっと勉強して理解を深めたい」と話した。
引率した葛西誠教授(工学)は「数学や物理など教室で学んでいることが、社会でどう役立つかを実感する良い機会になった」と語った。
一行は実験場も見学し、宇宙開発と再エネの両分野に触れ、科学技術の可能性に理解を深めた。6日も同様の見学が行われる。
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