庄内人の〝美の感性〟紹介 致道博物館 庄内の美術第2弾 塗師や蒔絵師の多彩な作品
庄内人の〝美の感性〟を紹介する「ART de Shonai」(庄内の美術)の第2弾企画展が24日、鶴岡市の致道博物館で始まった。今回は漆工をテーマに、江戸期の庄内藩に召し抱えられた塗師たちの技術や、明治初期に始まり現在は鶴岡の伝統工芸となっている竹塗、塗師や蒔絵師の多彩な作品を紹介している。

庄内に伝わる漆工芸品の数々が展示されている
漆は縄文時代から塗料や接着剤として使用され、飛鳥・奈良時代以降に中国から漆工技術が伝わると、平安時代には装飾技法の一つとして蒔絵が生まれた。江戸期には食器や家具、建具など幅広く漆が使われ、日常生活に浸透した。
庄内地方の漆文化は、江戸期に庄内藩から召し抱えられた塗師たちが刀の鞘の装飾に携わった。名産と言われるような漆工芸品は生まれなかったものの、明治初期に藩お抱え塗師だった阿部竹翁が竹塗を創始。その後も米村米田、田村青畝、石川古堂など優れた蒔絵師が活躍し、庄内の旧家には現在も御盆や御膳、飾卓などが受け継がれている。
こうした背景を基に、致道博物館は昨年スタートしたシリーズ企画展「ART de Shonai」の第2弾として、漆工をテーマに取り上げた。
会場には、漆塗りの技法が鞘に施された日本刀や子どもの玩具が蒔絵で描かれた三つ重ねの盃、明治期の婚礼で使用された祝い樽(国指定重要有形民俗文化財)など木製酒器といった数々の漆工芸品80点余りを展示。和紙で作った紙縒りの上から漆を塗り重ねる「紙縒り細工」の帽子や、平成以降に作られた竹塗のグラス、ボールペンなども飾られた。
このほか、庄内生まれの漆芸家として本間蕣華(酒田市出身、1894―1991年)や結城哲雄(同、1900―70年)の作品も展示されている。展示は12月16日まで。水曜休館。11月1日(土)と同29日(土)は同館担当調査員による展示解説が行われる。時間は両日とも午後2時から。
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