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長野日報社

「からつゆ」行者そば人気 長野県伊那市で秋の満喫月間始まる

伝統の味を提供した行者そば祭り。家族連れら大勢の人でにぎわった

長野県伊那市内各地でそばを楽しむイベント「信州伊那秋のそば満喫月間」が19日に始まった。同市荒井の「行者そば祭り」は時折小雨が降るあいにくの天気となったものの、会場の内の萱スポーツ公園には販売開始前から長い行列ができるほどの盛況ぶり。県内外から訪れた老若男女が上伊那伝統のそばに舌鼓を打った。

伊那市は「信州そば発祥の地」としてそば文化を発信している。11月上旬までの期間中、市内の各団体が催しを開き、食べ比べや昔ながらの味を楽しむことができる。

行者そばは、奈良時代に修験者の「役小角」が修行途中で内の萱に立ち寄り、住民のもてなしに感謝してそばの種を残したという言い伝えがある。祭りは地域振興を目的に始まり、現在は地元の荒井区が主催。今年で37回目を迎えた。

辛味大根おろしと焼きみそを入れた「からつゆ」で食べるのが伝統。そばは同区有志と信州伊那そば打ち名人の会が準備した。インターネットで催しを知り、愛知県から訪れた60代の夫婦は「そばはもちっとしていて見た目よりも量がある。初めて食べたからつゆもおいしい」と話した。

今回使用したのは全て内の萱産の新そば。持ち帰り用を含め計1200食分を用意、このうち750食をゆでて提供した。今年の祭りには荒井区民ら総勢100人が携わったといい、長田幸男区長(71)は「地域の総力を挙げてもてなす祭り。辛味大根の独特の味が人気で、リピーターも多い」と手応えを語った。

同日は、入野谷在来そば新そば祭りが同市長谷の道の駅南アルプスむら長谷で行われた。市内では今後、信州伊那新そばまつり(25、26日、はびろ農業公園みはらしファーム)、高遠そば新そば祭り(11月1~9日、高遠城址公園)、西春近新そば祭り(11月2日、西春近公民館)が開かれる。

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