遊佐町の第三セクター・遊佐町総合交流促進施設(社長・髙橋務副町長)は15日、同町の特産品ブランド「遊佐のいとなみ」の発表会を鶴岡市のショウナイホテルスイデンテラスで開いた。同日から同ブランドによる新商品として、鳥海山の伏流水を活用したナチュラルウオーター「遊佐のみなもと」の発売をスイデンテラスなどで開始した。
新ブランド「遊佐のいとなみ」は、今年2月に立ち上げた。町内に豊富にある鳥海山の湧水や伏流水に着目し、食や農業など古くから住民の暮らしを支えてきた豊かな水が織りなす町の営みの姿そのものをブラント化し、町内産の原材料を使った商品開発に乗り出した。
第1弾として2月に販売を始めた「大黒様おこし」は15日、日本フードアナリスト協会(東京)によるジャパン・フード・セレクションの10月度の食品・飲料部門で最高賞のグランプリを受賞した。12月9日の「大黒様のお歳夜」におこしを供える風習に由来した商品で、町内産の特別栽培米を使い、着色料や添加物を加えずに仕上げた。キャラメル味と玄米きなこ味の2種類ある。

ジャパン・フード・セレクションでグランプリを受賞した「大黒様おこし」
山と海、水の揺らぎ、海の波をモチーフに統一のロゴを付けた商品は、大黒様おこしのほか、「牛渡川の鮭トバ」、同町小原田地区の地下約40メートルからくみ上げた「遊佐のみなもと」がある。軟水の「遊佐のみなもと」は雑味がなくクリアな飲み心地で、日常的な水分補給のほか、和食の調理、お茶やコーヒーをいれたりするのにも合うという。今後、トマトジュース、ニシンの甘露煮を販売する予定。
ブランド立ち上げ発表会で松永裕美町長は「ブランド商品を通じて国内外の多くの人に町の魅力を知ってもらいたい」と話した。いずれも税込み価格で大黒様おこしは40グラム540円、牛渡川の鮭トバは70グラム864円、1本につき3円を鳥海山の水保全活動に寄付する遊佐のみなもとは500ミリリットル189円。町内の道の駅鳥海「ふらっと」などや、都内の県アンテナショップ「おいしい山形プラザ」で販売している。

新ブランド「遊佐のいとなみ」の立ち上げと、新商品「遊佐のみなもと」を発表する松永町長(右)と髙橋社長=15日、鶴岡・スイデンテラス
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