八峰〝んめもの〟まつりが開幕。目玉企画の餃子フェアは行列ができる人気ぶり

　八峰町峰浜沼田のポンポコ山公園で11日、自慢の味を売り込む約50店舗が軒を連ねるイベント「八峰〝んめもの〟まつり」が始まった。肌寒い一日となったが、町内外から多くの〝食い道楽〟が訪れ、全国各地のギョーザを食べ比べたり、地元のそばや海鮮料理などを買い求めたりと、グルメをはしご。ポンポコ山音楽祭も開催され、音楽鑑賞と食欲の秋を同時に楽しんでいた。12日まで。

　「んめものまつり」は、地域の食の魅力を発信し、にぎわいを創出しようと、平成19年に実行委員会が秋の収穫祭として開催したのが始まり。18回目の今年は過去最多となる53店舗が出店し、初日は屋内外合わせ49店舗が店開きした。
　開会式で山田勝実行委員長がどらを鳴らして開会宣言。広い公園にはテントやキッチンカーが立ち並び、ラーメン、いも煮、たこ焼き、タコライス、おむすび、パンケーキ、鮎の塩焼き、カレーライスなど多彩に販売し、地元勢は本館そば、石川そば、バイ貝、焼きイカ、ボタンエビの塩焼き、焼きだんご、新商品のナシジュースといった自慢の味や商品を売り込んだ。
　目玉イベントの全国餃子フェアは、博多ひとくち餃子、宇都宮餃子、仙台あおば餃子、浜松餃子、茨城れんこん餃子、じょっぱりぎょうざの名店６店舗と、地元は新規開発の特産シイタケを丸ごと入れた「椎茸餃子」が出品。午前10時の開会時点ですでに行列が伸びる店舗もあるほどの人気ぶりで、ボランティアらが「最後尾」のプラカードを掲げて案内した。
　また、パークセンター内では新企画のパン・スイーツフェアが開かれ、ちょっとリッチな焼きたてパン、ベーグル、カボチャパイ、ドーナツなどがずらりと並んだ。
　午前を中心に家族連れや友人同士、観光客など町内外から続々と来場。肌寒さからか昼食時間帯に客足の伸び悩みが見られたものの、「どのギョーザにしよう」と迷うことも楽しみながら数種類を買い求めて食べ比べしたり、グルメをはしごする人たちでにぎわい、気に入ったパンやスイーツが売り切れないうちにと早速購入する人も多数。
　「ギョーザ目当て」で来場した大館市の安藤友紀さんは椎茸餃子や宇都宮餃子など５種類を購入。「椎茸餃子は、シイタケが軟らかくておいしい。大きいシイタケが１個入っていてインパクトがある」と話していた。
　12日は午前10時～午後４時。50店舗が営業予定。ステージでは、ゲストのものまねシンガーユニット「桑子と桜子」として活躍する荒井かおりと関真美、町内外の団体・個人が出演し、クイズ大会、峰浜ナシの振る舞いもある。峰浜野球場と峰栄館を臨時駐車場とし、午前９時～午後４時ごろ随時、同公園まで無料のシャトルバスを運行する。