大芝高原内に浮かび上がった幻想的なイルミネーション

　長野県南箕輪村の夜を彩る第20回信州大芝高原イルミネーションフェスティバルが４日夜、大芝高原で開幕した。約40の企業と個人、団体が約３５０基の電飾を展示。初日はあいにくの雨模様だったが、優しい光が雨粒に反射して瞬き、多くの観光客が幻想的な光景を楽しんだ。25日まで。

　村商工会を事務局に、住民有志でつくる同フェス実行委員会が主催。電飾は、村内の企業や学校のクラスごとにアイデアを絞ってデザイン。公園内の散策路に沿って配置され、川の流れや林立する木々を表現したほか、ライトアップされた巨大ロボットや光のトンネル、電気自動車を電源にしたイルミネーションもあった。「竹あかりプロジェクト」で村民と製作した竹灯ろう約１００個も並んだ。

　初日はオープニングセレモニーに続いて点灯式が行われ、暗闇にイルミネーションが浮かび上がると、来場者から感動のため息が漏れた。「きれいだね」「圧巻だ」「クオリティーが高い」などと語り合いながら、光に誘われるように夜の散策を楽しんでいた。城取和広実行委員長（45）は「寒くなる前に大芝高原に足を運んで、手作りの優しい光を楽しんでほしい」と話している。

　入場無料。点灯時間は午後５～９時。会場には屋台が出店し、牛串やフランクフルト、たこライス、豚汁などを販売している。