
ずらりと並んだマツタケ売り場で品定めをする買い物客=伊那市の産直市場グリーンファーム
秋の味覚の王様、マツタケの入荷が、長野県伊那市ますみケ丘の農産物直売所「産直市場グリーンファーム」で本格化している。今年は夏の高温と少雨で出足は遅いが、売り場には大小さまざまなマツタケが並び、買い物客でにぎわっている。
マツタケ売り場は9月27日に開設した。現在は、上伊那、木曽地域の標高1500メートル付近で採れたマツタケが1日10キロ近く持ち込まれる。例年だと10月中旬がピークだが、食品部きのこ担当の傳田充孝さん(49)は「今年は少なめ。買えるときに早めにご購入ください」と話す。
買い物客は、ずらりと並んだ大量のマツタケに驚きつつ、じっくり品定め。同市にある夫の実家に帰省した唐澤洋子さん(66)=東京都=は「炊き込みご飯やお吸い物にして季節ならではの香りと歯ごたえを楽しみたい」と語り、愛知県に住む母親と弟に振る舞うと笑顔を見せた。
価格は1パック3000円台~1万5000円前後。収穫量が少ないため豊作だった前年より2~3割高めという。贈答用にも対応している。売り場にはマツタケのほか、ショウゲンジ(コムソウ)、マイタケ、ウラベニホテイシメジ、アミタケなども並び、伊那谷の秋の恵みに彩られている。
関連記事
JR愛知御津駅に「ザ・ロイヤルエクスプレス」停車 ホームは臨時の物産展に
豊川市のJR愛知御津駅で9日、県内を運行する臨時観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」の停車に合わせ、豊橋市などJR沿線5市の関係者らが特産品のPRコーナーを設けた。乗客らは地場食材を試食したり、...
JA蒲郡市が「サンベリー蒲郡」グミを開発
JA蒲郡市は、地元ブランド「サンベリー蒲郡」として知られるイチゴの「章姫」と「ゆめのか」のピューレを使ったグミを開発した。JA直売所「グリーンセンター蒲郡」(宮成町)と「Aコープかたはら」(形原...
広尾産トドマツをビールに 協力隊の神部さん「もみの木」に続き
広尾町地域おこし協力隊の神部葵さん(27)が、今年も広尾産トドマツの枝葉を活用したクラフトビールを商品化した。広尾をイメージしたクラフトビールの名前は、アイヌ語の「広尾(ピルイ)」とノルウェー語...
長野県伊那市長谷中生の開発商品を応援 「長谷の太陽」コラボ品販売 日本郵..
日本郵便信越支社は、長野県の「おいしい信州ふーど」を取り上げたカタログ販売で、伊那市長谷中学校の生徒が開発したラー油「長谷の太陽」と初めてコラボした商品「長谷のラー油と信州ごま付きの味噌ラー...

