ＩＣＴ機器を使用し、双方向で交流した生徒と保護者ら＝25日夜、与那国中学校多目的教室

　【与那国】沖縄県離島児童生徒支援センター(通称・群星寮)で生活し、本島の高校へ通う与那国島出身の生徒と与那国の家族らがテレビ電話で会話する遠隔交流会が25日夜、与那国中学校であった。 　ICT機器のテレビ会議システムを活用し、双方のカメラで捉えた映像を大画面に写し出し、遠く離れた生徒と保護者らは互いの顔を見ながら、寮での生活など近況について報告し合った。 　与那国出身の入寮生は7人。その内6人の顔が画面に出ると、与那国側から「昼ごはん何食べた」と聞くと、生徒たちは「購買の弁当たべた」「休みの日はご飯食べに出かける」と答えた。 　南風原高校1年の前外間清己さんの顔が見えると、弟の巽耶くん(たくや・10)が「姉ちゃんの部屋見せて」とせがみ、母親の洋子さんは「三線の稽古しっかりやっているか、お金は足りているか」と気遣い、清己さんの笑顔に安心した様子。 　新入寮生でいずれも那覇国際高校1年の城間美栄さん、前盛美和さんも手を振り、元気な姿を見せた。小禄高校3年の小嶺舜さんは「1年のときは母に心配かけた」と成長した姿をアピールした。 　生徒たちは、同システムに接続したスマートフォンで食堂や部屋などを紹介していた。