幕別ふるさと納税 最多4.2億円
「十勝牛ハンバーグ」をPRする坂本常務
ふるさと納税の昨年度寄付額が4億2487万円(速報値)と過去最高を記録した。地場産品の返礼品が人気を集め、前年度(2億7650万円)の1・54倍となった。
町は2015年12月に返礼品制度を導入。寄付額は14年度155万円、15年度8327万円と年々増加している。寄付件数でも昨年度は速報値で3万7275件と前年度(2万2968件)を大きく上回っている。
納税1万円以上への返礼品では、地元のサカモト食品が製造する「北海道十勝牛手ごねハンバーグ」(200グラム×10個)が一番人気。十勝産牛肉100%で肉のこくとうま味が楽しめ、「肉」のカテゴリーランキングで常に全国上位に名を連ねている。このほか、チーズの詰め合わせや地場産野菜が好評を博している。
2月の平昌冬季五輪では町出身の高木菜那選手(25)、美帆選手(23)が姉妹で金メダルを含む5つのメダルを獲得。町はふるさと納税サイトで姉妹の写真を掲載するなど出身地をPRしたが「2、3月で大幅に寄付が増えることはなかった」(町商工観光課)と顕著な“高木姉妹効果”は表れなかったという。
同課は「寄付の増加はありがたく、返礼品でまちの特産品の魅力を知ってもらうことにもつながっている。これをきっかけに町にもっと興味を持ってもらえれば」と話している。
◆サカモト食品の直売店でも販売 サカモト食品(坂本登社長)の直売店「ミートショップさかもと」(町札内桜町136)は、ふるさと納税の返礼品として人気が高い「北海道十勝牛手ごねハンバーグ」を4月から販売している。
同商品は返礼品として開発され、一昨年12月から提供。これまで店頭販売はしていなかったが、昨年6月に食肉加工場を広げて増産体制を敷き、町民などの「自宅で食べたい」という要望に応えた。
商品名は「十勝牛ハンバーグ」とし、1個200グラムで432円。ひき肉は肉の食感にこだわり、特製たれで仕上げている。同社の坂本倫久常務は「地元の方にぜひ味わってほしい」と話している。
午前10時~午後6時。4~12月は不定休。
問い合わせは同社(0155・23・6006)へ。
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