熊野本宮大社の境内に飾られた風鈴（２１日、田辺市本宮町で）

　和歌山県田辺市本宮町、熊野本宮大社（九鬼家隆宮司）の境内に２１日、色鮮やかな短冊に熊野の神鳥「八咫烏（やたがらす）」が描かれた「八咫烏風鈴」がつるされた。盆すぎまで、涼しげな音色で参拝者を迎える。 　本宮町商工会（渕上太志会長）の協力で毎年取り組んでいる。最上部に八咫烏の像をあしらった回転する台に８８個、参道沿いに約１５０個取り付けた。 　南部鉄製という風鈴には熊野地方に伝わる伝説「三体月」の模様が入っており、大きさは約６・５センチ。赤や黄、青など色鮮やかな短冊（長さ約２７センチ）が付けられている。近々、町内各所でも約８０個を飾る予定。 　みこの藪本舞さん（２５）は「厳しい暑さが続いているが、自然を感じながら風鈴の音色で少しでも涼んでいただければ」と話した。