山口県宇部市二俣瀬小（久保田智子校長、３３人）の全児童が１７、１８日、耐震化に向けた建て替えのため今月末から解体される体育館の壁に、感謝の気持ちを込めて言葉や絵をペイントした。２０日の終業式で、学校行事の拠点として５６年間にわたって児童を見守ってきた施設とお別れする。

　ペイントは館内の左右の壁、ステージ正面の壁を手分けして担当。図工の時間などに各学年で考えた図柄を、水性ペンキとはけを使い、フリーハンドで描き込んでいった。３・４年生は海の生き物をテーマに、５・６年生は、二俣瀬の自然をイメージして壮大な山や川をカラフルに描いた。１・２年生は、大きな虹の周りに星や動物、手形などをちりばめ、「ありがとう」の文字を添えて完成させた。１９日には、卒業生や地域の住民も来校して絵や文字を加え、感謝のペイントを完成させる。新館は来年１１月に完成予定。

体育館の壁に絵を描く１、２年生（二俣瀬小で）