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北朝鮮の木造船を解体処理 補助事業活用は道内初―苫小牧市

苫小牧港・西港の南埠頭付近で保管されていた木造船を重機で解体=18日午前9時ごろ

 昨年5月に苫小牧沖で漂流する北朝鮮籍の木造船が見つかり、苫小牧市が苫小牧港・西港区の南埠頭(ふとう)付近で保管していた同船の解体作業が18日午前に行われた。市の依頼を受けた苫小牧清掃社の社員2人が重機を使って船体を破砕した。解体後の廃材は山林・建材事業のイワクラ(市内晴海町)へ搬入され、木質チップに加工。建材用チップボードの原料としてリサイクル活用する予定だ。

 作業は市や苫小牧港管理組合の職員、イワクラや苫小牧清掃社の社員らが見守る中、午前8時に開始。大型重機を使って木造船を取り壊し、木材と発泡スチロールなど樹脂材を分別。解体作業は1時間ほどで終了した。

 苫小牧清掃社の社員は「木材の部分が予想以上に薄く、スムーズに作業ができた」と話す一方、「日本海を渡ってきたとは思えないほどきゃしゃな造りだ」と驚いていた。廃材は19日にかけてイワクラへ搬入。樹脂材や金属製の小型エンジンは市沼ノ端クリーンセンターなどへ運び、処分する。

 木造船は昨年5月20日朝、苫小牧港・西港から南方の沖合19キロ付近を航行していた貨物船が発見した。通報を受けた苫小牧海保がダイバーを投入し、海上で転覆状態の船を調べたが、乗務員が見つからず、遺留品も無かった。海保は船を西港へえい航、陸揚げし、水難救護法に基づいて苫小牧市へ引き渡した。

 黒い塗料が施された船体は全長9・76メートル、全幅2・45メートルで、船内に小型エンジンが付いていた。船の側面には認識番号とみられる8桁の数字が赤い文字で記されていた。その後、海上保安庁の分析で北朝鮮船籍の木造船として認定された。市は昨年9月8日に所有者返還の公告を出したものの、期限の今年3月7日までに持ち主が現れず、解体処分することにした。

 市は処分費の捻出に当たり、国や道が費用を補助する「北海道海岸漂着物等地域対策推進事業」を道内で初めて活用。市の財源負担はないという。

 解体された木造船の所有者をはじめ、どのようなルートで流れ着いたのかも分かっていないが、近年は国内に北朝鮮籍の木造船漂着が相次いでいる。第1管区海上保安本部(小樽市)によると、2017年に全国で発見された木造船は104隻を数え、このうち北海道への漂着・漂流は6隻。今年1~6月の上半期は全国で44隻、道内で1隻だった。

 道内では今月に入っても、11日に渡島管内松前町の海岸に流れ着いた木造船が見つかり、今年の発見例はこれまでに2件となった。

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