檜山納豆まつり 長巻き7・281㍍に成功

崇徳小の卒業生と在校生の合計数7281人にちなんだ超長巻きも成功させた納豆まつり
桧山地域まちづくり協議会(安部隆昭会長)主催の第8回歴史の里檜山納豆まつりは15日、能代市桧山の桧山崇徳館で開かれ、地域内外から集まった親子連れや子どもたちが、納豆の長巻き作りや納豆の粒つかみ競争など、特産の納豆にちなんだ催しを楽しんだ。学校統合に伴い、今年度末で崇徳小の閉校が決まっていることから、同校の卒業生と在校生の合計人数(7281人)にちなんで7・281㍍の超長巻きも成功、来場者に振る舞われた。
桧山納豆は、桧山安東氏(1452─1602年)の時代に地域に移り住んだ落人が製造法を伝えたとされる。同まつりは、民謡の秋田音頭にも歌われる名産品で地域のにぎわいづくりをと、23年から「納豆の日」(7月10日)に合わせて開いている。
8回目の今年は、安部会長、小野正博副市長のあいさつの後、能代べらぼう太鼓の威勢のいい演奏が幕開けを告げた。
メインの納豆イベントは、市民団体「フッチー広場で『あそぼ!』」の大山美文子さんと同校児童らによるオリジナルの納豆ソング「桧山ネバネバ音頭」のお披露目で始まり、ユニークで覚えやすい歌詞とメロディー、手話を織り込んだ軽体操風の振り付けで、観客も一緒に体を動かすうちに笑顔が広がった。
恒例のお楽しみの長巻き作りは、今年も地域唯一の製造元「元祖檜山納豆」を使用して実施。1本当たりひきわり納豆400㌘を使用し、「7・10(なっとう)」の語呂に合わせ長さ7・10㍍を2本作ったほか、同校の卒業生と在校児童の合計人数(7281人)にちなんだ7・281㍍のものにもチャレンジした。
地域の女性たちが7・1㍍の長巻きを1本作り「お手本」を見せた後、子どもたちが挑戦。テーブルに並べられたのりの上に酢飯を広げてならし、納豆が真ん中にくるように一斉に「くるり」。7・281㍍の超長巻きも「せーの」で高く持ち上げ、完成の喜びを分かち合った。
また、納豆粒つかみ競争は、粘らせた納豆を一粒ずつ箸でつまみ、30秒間でふたに移した数を競った。14粒の成績で2位入賞した同校5年の鈴木陽斗君は「1年生の時から参加し5回目。最初は1個か2個だったと思う。箸の使い方がうまくなったのかな」と〝成長〟を感じ取っていた。
屋外テントでは「北限の茶畑」の檜山茶、桧山納豆、茶ようかんなど地元の名産が販売されたほか、鶴形そば、常盤ときめき隊の焼きたてピザと〝地域づくり仲間〟も加勢した。
ステージ発表は、県指定無形民俗文化財の桧山舞の演舞を皮切りに、エネルギッシュなよさこい踊り、子どもたちのキレのあるストリートダンス、そろいの衣装の新日本舞踊などが次々と披露。人星亭喜楽駄素こと杉澤徹さん(同市中沢)ら人星亭一門3人の漫談もあり、来場者は思い思いに〝糸を引く楽しさ〟の催しを満喫した。
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