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宇部日報社

課題発見、解決へアイデア 「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ」【宇部】

課題の解決策を提案する学生(市役所で)

奨学金制度改善や医学生の相談室

 学生と宇部市が協働して市の事業を企画、提案する「日本一学生が活躍するまちづくりワークショップ」の第7回が16日、市役所で開かれた。学生は個人またはグループで、これまでの6回で見つけた市の課題の解決策を市職員35人の前で発表した。

 発表されたアイデアは15件。県立大2年の武石麻央さんは、現状の市の奨学金制度では本当に支援が必要な家庭をカバーできていないと課題を提起し、大学、短大、専門学校進学時の入学金などを支援する給付型の奨学金制度「宇部市つながる奨学金」を提案した。

 山口大医学部4年の小林裕貴さんは、市内に医療系学生が多いことに着目し、同学部と宇部フロンティア大の看護学部、心理学部の学生による「何でも相談室」を提案。広く市民が参加するために、市の健康相談に加えてスーパーなど公共空間で実施するアイデアを披露した。

 参加した市職員は事業化の可能性を模索しながら、学生の提案に耳を傾けた。発表後には学生に声を掛け、詳しく話を聞く職員もいた。

 今後、学生たちは10月下旬を予定している最終発表会に向け、自分たちの提案を煮詰めていく。ワークショップを運営してきた学生活躍戦略補佐官の平井貴大さん(山口大医学部5年)は「皆さんの提案の多くは人と情報のプラットフォームで、共通点が多いと感じた。仲間と意見交換、情報共有しながら、最終発表会での提案をつくってほしい」と学生に呼び掛けた。

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