明治150年記念特別展「毛利敬親」展始まる
内覧会で展示品に見入る来館者(県立美術館で)
毛利敬親の生涯と事績を長州藩ゆかりの貴重な歴史資料と美術工芸品でたどる、明治150年記念特別展「激動の幕末長州藩主 毛利敬親」が13日、山口市の県立美術館で始まった。敬親が着用したとされる豪華な陣羽織や甲冑(かっちゅう)をはじめ、明治新政府の国家方針を示した「五か条の御誓文」まで、国や県の指定文化財を含む約200点が展示されている。8月26日まで。毛利敬親(1819~71年)は1837年、わずか19歳にして第13代藩主に就任。53年のペリー来航を境に日本が激動の時代へと突入していくなか、有能な人材を発掘、育成して藩政改革を推し進め、明治維新に大きく貢献した。
同展には、防府市(三田尻)に停泊中の英国艦上で撮影された写真を基に、イタリア人画家に描かせた敬親の肖像画や、朝廷から拝領した名刀、正室の都美姫のために作られた具足なども展示。薩長同盟の証しとなった坂本竜馬自筆の朱筆裏書がある「木戸孝允書簡 坂本竜馬宛」、周防・長門両国を写した伊能忠敬の「御両国測量絵図」なども圧巻だ。12日のオープニングセレモニーでは、村岡嗣政知事が「当時の日本が直面した激動の時代をぜひ体感していただきたい」とあいさつ。関係者を対象に内覧会が開かれた。
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