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田口高校で集団暴行事件被害者遺族の一井さん講演

 県立田口高校(設楽町、大竹慶明校長)で12日、「命の大切さを学ぶ教室」が開かれ、少年犯罪被害者当事者の会の一井彩子さん(58)=大阪府堺市=が講演。23年前に中学生だった長男を集団暴行事件により失った一井さんは「加害者にならないようにするのはできる。命を大切にするにはどうしていくことかを心に留めて行動することが大事」と全校生徒120人に呼び掛けた。  講演会は犯罪被害者支援の一環として設楽署が企画。1995(平成7)年8月に当時15歳の長男勝さんを少年4人による集団暴行により失った一井さんを講師に招いた。  加害者のうち主犯格の少年が刑期を終えて出所してきた後、親と共に「線香をあげさせてほしい」と家に訪れたことを振り返り、「亡くなった息子のために向き合っていくことを決心した。話しをすることができてもの許すことはできなかった」と話した。  生きていれば今年で38歳になる勝さんの同級生が親になって一井さんにあいさつに来ることもあり、「たくさんの友人を残していたことが分かる。会話をしてお互い支えられて生きてこられたことを実感しています」と語った。  同当事者の会として全国で講演する一井さんは「被害者にならないようにするには無理ではないか。毎日のように事件事故が起きている。加害者がいなくなれば被害者はゼロになる」と力説。「人を思いやる。相手の立場になる。人の傷みが分かる。の3項目を思い出して行動することが大事」と生徒たちに訴えた。

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