東能代駅ホームで流しジュンサイ 三種町が特産売り込む

三種町の特産を味わってもらうため、乗客に「流しジュンサイ」の機会を提供(JR東能代駅で)
駅のホームで、つるり─。特産のジュンサイを売り込み、誘客につなげようと、三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会は24日、JR東日本秋田支社と連携し、能代市の東能代駅ホームで観光列車「リゾートしらかみ」などの乗客に向け、「流しジュンサイ」を実施した。停車時間にホームに降り立った乗客が苦戦しながらも箸でジュンサイをつまみ、旬の食材を味わった。
協議会は生産農家や加工業者、農業や商工団体などで組織。事務局の町商工観光交流課の職員をはじめ、JR関係者が「三種町のジュンサイですよ」「旬の生ジュンサイを食べてみて」と呼び掛け、停車時間で降り立った乗客を出迎えた。
乗客の用意が整うと、長さ約6㍍のアクリル筒製の流し台に水とともにジュンサイを流した。乗客は箸でジュンサイをつまもうとするものの独特のぬめりに苦戦し、ホームには「難しい」などと笑い声が響き渡った。衛生面から、取ったジュンサイは流し台から離れた場所で食べてもらうようにし、青じそドレッシングをかけるなどしてジュンサイを味わった。
この日の生ジュンサイ5㌔は、4月に同町地域おこし協力隊に着任してジュンサイも生産している竹内大さん(23)=大阪市出身=が収穫したもので、「日々栽培管理の大変さを感じているが、乗客の皆さんに好評で、生産者の1人としてジュンサイをおいしそうに食べてくれる様子を見られて良かった。これからも三種町のジュンサイの知名度を高めていきたい」と話した。
乗客の中には、竹内さんの三種町での活躍を見ようと訪れた伯父の竹内昭彦さん(62)の姿もあり、「大君が〝ジュンサイ農家〟になったと聞いて食べに来た。ジュンサイはぷるんとした食感が良い。私も秋田が大好きで、何度も遊びに来ている。秋田は人も、言葉も優しい。大君には秋田での暮らしを存分に満喫してもらいたい」と目を細めた。
この日は、町観光協会と町の職員が八郎潟駅から東能代駅までリゾートしらかみ3号に乗り込み、町の観光パンフレットなどを乗客に配布したほか、ジュンサイも販売した。協議会はジュンサイを売り込んでいくため、流し台の貸し出しも行っている。
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