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北羽新報社

雨の「白神路」力走 県内外から308人参加 藤里・ブナの森マラソン

ブナの森マラソンで号砲とともに一斉にコースへと飛び出すランナーたち

 第12回白神山地ブナの森マラソンは22日、藤里町で行われた。県内外から308人が参加。雨の中、ランナーたちはアップダウンの厳しいコースに果敢に挑み、緑に包まれたコースでゴールを目指してひた走った。

 同マラソン実行委員会(実行委員長・佐々木町長)の主催。マラソン(21㌔)に174人、ハーフ(8・8㌔)に86人、ペアの部に24組48人が出走した。
 コースは、マラソンが坊中橋を出発し素波里園地で折り返すルート。ハーフは同園地をスタートし、ゴールはいずれも世界遺産センター藤里館。マラソンは全コースの8割が坂道で、ベテランランナーでも「きつい」と話す難コースで、2・4㌔続く上り坂や、標高差が250㍍に及ぶアップダウンがあるが、ダム湖沿いのコースは緑に包まれ、ランナーの癒やしになるのが特徴。
 今回は雨の中でのスタート。ランナーたちはずぶ濡れになりながらも、雨を受けて深い緑をたたえた木の葉が両側に鮮やかに広がるコースをひた走り、ゴール目前では雨の中でも沿道に陣取って声援を送る地元住民の声に背中を押されるように力を振り絞って、ゴールゲートをくぐった。
 悪条件の中でも自己ベストタイムに挑戦するランナーや、仮装ランナーもいて、真剣にレースに向き合いながらも遊び心を忘れずに走ることを楽しんでいた。
 マラソンの部でトップでゴールしたのは、山形県天童市の会社員で2年連続2回目参加の丸岡真輝さん(28)。去年3位で「全体の流れに乗って走るつもり」だったが、作戦とは逆に号砲直後から飛び出し、終始独走状態のまま、1時間16分45秒でフィニッシュ。「8割が坂道というだけあって、やはりハードなコース。来年も参加して、連覇したい」と息を弾ませながら話した。
 時折雨足が強まったものの、年に1回のイベントはお祭りムードに包まれた。会場では「ふじさとマーケット」が開かれて藤里特産の白神山地ワイン、木工作品、町特産の羊毛を使ったフェルト作品などを紹介し、ランナーたちを歓迎した。

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