大内氏関連「須子家文書」初公開、歴史民俗資料館が新たに収蔵した資料29点展示【山口】

「須子家文書」を紹介する清水さん(市歴史民俗資料館で)
山口市春日町の市歴史民俗資料館で、新たに収蔵した資料が展示されている。新発見の大内氏に関する古文書や刀剣、絵画、漆器など29点が並び、市の歴史のいまだ知られざる側面を示す資料に触れられる。7月6日まで。
2022~24年度に市民からの寄贈や購入により、収蔵した2541点の一部で、絵画、写真などジャンルに分けて展示している。
目玉は大内氏に関する古文書の「須子家文書」で、これまで存在が知られていなかった。7枚の文書が巻物にまとめられ、花押(かおう)の形から応仁の乱が起こっていた1468~73年に大内氏の14代当主、政弘が家臣の須子家に送ったものとみられる。
「相国寺焼跡合戦之時」と記されており、これまでも大内氏が、応仁の乱において相国寺での戦いに関わっていたと考えられていたが、大内氏自身が言及した文章は初の発見で史実の裏付けがされた。
今後の調査で、応仁の乱における大内氏の軍事的な動向がさらに明らかになることが期待されている。文書1枚の大きさが縦14㌢、横20~37㌢と当時の公文書と比べ、小さいのも特徴的で紙質についても調べるという。
1937年に撮影された「王政復古70周年記念写真」も興味深い。撮影場所は不明だが、吉敷毛利家に伝わる掛け軸や甲冑(かっちゅう)が写っている。掛け軸は同家の菩提寺の玄済寺(吉敷佐畑)が所蔵しているが、甲冑は所在が不明で、この写真を手掛かりに発見につながる可能性があるという。
昭和初期の大内塗の重箱、作家の古川薫や礒永秀雄らが寄稿した同人誌「埠頭」と「郡脈」、名田島出身の彫刻家、田中馨雲による観音像、同館名誉館長で大村益次郎研究に尽力した内田伸に関する資料もある。 学芸員の清水美里さんは「発見されたさまざまな資料を通じて市内の歴史の多彩さを感じてもらえれば」と話した。
時間は午前9時~午後5時(入館は4時半)。入館料110円。18歳以下、70歳以上、障害者とその付添人は無料。問い合わせは同館(電話083-924-7001)へ。
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