「戦争しない、させない」


平喜名壕について説明する八重山平和祈念館友の会副会長の渡久山修さん=17日午後
富野小中学校(伊舎堂用右校長・児童生徒9人)の平和フィールドワークが17日午後、開かれ、元校長で八重山平和祈念館友の会副会長の渡久山修さん(68)の案内で平喜名(ヘーギナー)壕と暁之塔を巡った。児童生徒らは戦時中の状況に思いをはせ、戦争をしない、させない平和の実現を誓った。
国際農林水産業研究センター熱帯・島嶼研究拠点の北東部にある平喜名壕・三連結壕は全長約150㍍にもなる石垣島最大の壕で、戦時中は海軍の弾薬や燃料倉庫などに利用された。児童生徒らは壕の三つの入り口や、壕の中にある発電機を設置していたコンクリートの台座など当時の痕跡を確認した。
野戦病院跡地に建立された暁之塔では戦争マラリアの被害や当時の医療体制について説明を受けた。渡久山さんは「名もなき子どもたちの犠牲者もたくさん出た。戦争は本当にむごい。そうならないためにどうするかを考えるのが皆さんの課題」と強調。「平和の形はいろいろある。戦争をしてでも命を守る平和か、戦争をさせないための平和か。どの立場から平和を求めるのかをこれからも考え続けてほしい」と訴えた。
佐々木葉太郎さん(中2)は開会集会で平和を考える作文を朗読し、「沖縄をこの先絶対戦場にしてはいけない」と決意の言葉を述べた。フィールドワークを終え、「戦争は互いの『正しさ』がぶつかって起きる。でも両方とも正しいとはいえない。戦争をしない、させない平和を目指していきたい」と力強く語った。
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