
台数に限りがある立石公園の駐車場。諏訪市は予約制の導入を含めた運営見直しの検討を進める
大型連休中の渋滞などオーバーツーリズム(観光公害)問題が指摘されている長野県諏訪市上諏訪の立石公園について、市は中長期的な対策として、予約制の導入を含めた駐車場運営の見直しを検討する。「現地での無用な集会や違法駐車の抑制を図り、既存駐車場の適正利用を促進する」と樫尾政行建設部長。将来的な観光需要の増加を見据え、公園周辺やアクセス性の高い場所に新たな駐車場の確保、整備の可能性も探る。
16日の市議会定例会で、伊藤浩平氏(新政すわ)の質問に答えた。樫尾部長は、周辺道路の渋滞緩和を図り交通の円滑化を進めることで「地域住民の安心安全な生活環境の維持と、観光客の満足度向上の両立を目指す」と強調。昨夏から運用するライブカメラでは現在、駐車場の混雑状況を確認できるが、今後はアクセス道路の渋滞状況も周知できるようなカメラの増設を検討する方針という。
周辺の観光地では箕輪町の紅葉の名所、箕輪ダム(もみじ湖)で2022年からマイカー規制と事前予約制の有料臨時駐車場運営、シャトルバスの運行を導入。紅葉最盛期の11月初旬に数日間運用している。市都市計画課は「オーバーツーリズム問題を抱える他地域の先進事例を参考に検討する。渋滞が発生する時期や時間帯などを見極め、調査結果に基づいて効果的な方法を考えたい」とする。
7月19~21日の3連休に公園周辺に複数人を配置するとした交通誘導員については、民間の警備会社に委託。特別に補正予算などを組んでいないため、費用は公園管理費から充当する。これまでの調査によると混雑は昼すぎから夕暮れ時にかけて発生する傾向にあり、誘導員の配置は午後を想定している。
立石公園は諏訪湖や山々、諏訪の街並みが一望できる人気スポット。16年公開のアニメ映画「君の名は。」の作中風景のモデルとして話題となって以降、年々来訪者が増えている。ただ駐車場が計25台分と限られることから行楽シーズンの休日には駐車待ちの車列が伸び、地域住民が渋滞に巻き込まれるなどの問題が課題となっている。
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