台中市旅行業協会酒田市へ エージェント一行 37人初視察 「東北はお気に入りの場所」
山居倉庫など巡り観光交流意見交わす
酒田市と「観光友好交流促進協定」を結ぶ台湾・台中市の旅行エージェントで組織する台中市旅行商業同業公會(=旅行業協会、馮國豐理事長)の一行が11日、協定締結後、初めて来酒。国指定史跡・山居倉庫などを視察したほか、昼食を取りながら市・酒田商工会議所関係者と今後の連携などについて意見を交わした。
登録観光地域まちづくり法人・酒田DMO(酒田市、荒井朋之代表理事)は、コロナ禍明けのインバウンド(訪日外国人)増を見据えて2022年以降、同協会が主催する台中最大の旅行展「台中国際旅行展示会」に出展し、「さかた観光交流マイスター」の酒田舞娘(まいこ)と共に酒田をPR。活動が奏功し昨年10月、両市は協定を締結した。
同協会は1977年の設立。旅行展企画・運営を含め観光産業の活性化に向けたさまざまな活動・イベントを展開している。今回は協会員に酒田を紹介し今後、台中からの観光客増に向けて連携を深めていこうと、市と酒田商議所、酒田DMOが招いた。
一行は馮理事長ら協会員37人。10日に本県入りし同日は天童市内に宿泊。2日目の11日午前は最上川舟下りを体験した後、酒田入りし、山居倉庫、商業施設「いろは蔵パーク」を視察。料亭「香梅咲」で昼食を取りながら、池田郁雄・酒田市地域創生部長、加藤聡酒田商議所会頭らと意見交換した。
馮理事長は「山形、酒田と言えば私たちも見て育った『おしん』。酒田は台中東部に似た風景が広がり、どこか懐かしさを感じる場所。リラックスできる観光を求める台湾人にとって東北地方はお気に入り。あとは飛行機があるかないかだと思う。直行便の就航に期待したい」と話した。池田部長は「酒田にとってここが台中からの誘客のスタートと考えている。より多くの台中市民から酒田について知ってもらいたい」、協定締結式で台中市を訪問した加藤会頭は「台中は魅力的な都市。観光だけでなく、経済などあらゆる分野で相互交流を進めたい」と話した。

昼食を終えて風情ある舞娘坂を散策する台中市旅行商業同業公會の一行=11日
昼食後、酒田を後にした一行は米沢市の小野川温泉に向かった。
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