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長野日報社

駒工の人工衛星プロジェクト 10月打ち上げへ始動 長野県駒ケ根市

人工衛星プロジェクトでLEDを光らせるためのプログラムを作成する生徒たち

 長野県駒ケ根市の駒ケ根工業高校機械科3年生有志が手のひらサイズの人工衛星を宇宙に打ち上げるプロジェクトで、2009年度から続く活動を先輩から引き継ぐ今年度の4人が9日、宇宙から地上に向けてLEDをモールス発光させるために必要なプログラムの作成に着手した。共同開発する北海道科学大学OBの芳賀和輝さんからオンラインで指導を受けながら基板に書き込む準備を同校で行った。人工衛星は10月半ば以降に打ち上げられるロケットに搭載される予定。

 同校では、3年生が取り組む課題研究の一つに人工衛星を製作する取り組みがある。同大や下伊那郡松川町の精密加工業、工房大倉(大倉正治社長)と共同で人工衛星を製作してきた。紆余曲折を経て3機目となる人工衛星「てるてる」が3月に完成した。内蔵するコンピューターにモールス発光させるプログラムを読み込ませるのが現在のミッションだ。

 ロケットで国際宇宙ステーション(ISS)に運ばれた後、宇宙飛行士の手によって宇宙空間に放出され、地上に向けて「こんにちは」「ありがとう」「会いたいな」「愛してる」を意味するモールス信号を英語、日本語の言語で発信する。天文台を持つ高校など国内外の天文台で観測を試みるという。

 今年度取り組むのは4人。9日はプログラミングについて学び、作成に向けた準備などを行った。元々宇宙に興味があったという班長の生徒は人工衛星のプロジェクトを担当してきた同校の林厚志教諭、大倉社長との出会いがきっかけで参加を決めたという。今秋の打ち上げに向けた最終調整を受け継ぐことになったことについて「先輩方が苦労して作り上げた人工衛星が無事に宇宙に届き、ミッションが成功するように頑張りたい」と語った。

 4人が作成したプログラムが書き込まれた人工衛星は7月下旬ごろ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に納品し、8月に搭載予定。10月の打ち上げを待つ。予定通りなら長野県出身の宇宙飛行士、油井亀美也さんのISS滞在中に「てるてる」が届くことになり、油井さんの手から宇宙空間に放たれる可能性もある。

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