「育てる山菜」に挑戦を 県農林大学校林業研修部で公開講座

受講者に山菜の栽培方法などを紹介する坂口和昭部長(中央)=上富田町生馬で
県農林大学校林業研修部(和歌山県上富田町生馬)はこのほど、同研修部で山菜に関する公開講座を開いた。講師を務めた県林業試験場(同)特用林産部の坂口和昭部長は、イタドリなど山菜の栽培のさまざまな利点を紹介し「ビジネスとして十分成り立つと確信している。挑戦してみては」と受講者に呼び掛けた。
坂口部長は、栽培や加工に向いているイタドリの優良系統株の選抜に林業試験場が取り組んでいることを説明し「植え付けた後は管理がほとんど不要」「耕作放棄地の活用に向いている」などの利点を紹介した。 このほか、フキノトウやタラノキ、コゴミなどの山菜を取り上げ、それぞれの増やし方を示した。どれも簡単で、中には高級食材として料理に使われるものもあるという。 山菜と野菜の違いとして、山菜は栽培に手間がかからず、多年草が多いと説明。「自生するものを採る」から「育てるもの」として考え、特産品にできないかと提案した。 最近は山菜を育てようと取り組む事例が県内でも増えている。公開講座の定員は30人だったが約40人が受講し、関心の高さをうかがわせた。
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