「持ち帰らないで」 外来生物オオキンケイギク

河川敷の斜面を黄色に染めるオオキンケイギク(21日、和歌山県田辺市稲成町で)
特定外来生物のオオキンケイギク(キク科)が、和歌山県紀南地方の河川敷や道路沿いなどで鮮やかな黄色の花を咲かせている。取り扱いには注意が必要で、栽培や運搬、販売、野外に放つことなどが外来生物法で原則禁止されている。環境省田辺管理官事務所は「きれいだからと家に持ち帰らないで」と呼びかけている。
オオキンケイギクは北アメリカ原産。高さ50~70センチほどで5~7月ごろに開花する。葉は細長い楕円(だえん)形をしている。日本には明治中期に緑化や観賞用として持ち込まれ、旺盛な繁殖力で全国に広がった。強靱(きょうじん)で一度定着すると在来植物に大きな影響を与えることから、2006年、特定外来生物に指定された。
田辺管理官事務所では啓発活動を続けている。管内の市町に広報紙などで啓発してもらっており、昨年はJR紀伊田辺駅(田辺市湊)と協力して線路沿いで駆除をした。
ただ、個人や地域で除草作業をしても、きれいだからとオオキンケイギクだけが残されるケースもあるという。
法律に違反した場合、個人では3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられる場合がある。法人の場合は1億円以下の罰金となる。
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